「すごい」は、カジュアルで感情的(かんじょうてき)です。(Wow!)
「すばらしい」は、フォーマルで上品(じょうひん)です。(Splendid/Wonderful)
この記事(きじ)では、この2(ふた)つの言葉(ことば)の正(ただ)しい使(つか)い分(わ)けを説明(せつめい)します!
用法解説①: 「すごい」 〜 “Wow!” “Amazing!” (カジュアル)
「すごい」は、い形容詞(けいようし)です。日常会話(にちじょうかいわ)で一番(いちばん)よく使(つか)う言葉(ことば)です。
これは、強(つよ)い感情(かんじょう)や、びっくりした気持(きも)ちをあらわします。友達(ともだち)や家族(かぞく)と話(はな)すときに、よく使(つか)います。
- 例文 1: (びっくりした時)
- わあ、あの車、すごい!(Wā, ano kuruma, sugoi!)
Wow, that car is amazing! (Cool / Whoa)
- 例文 2: (スキルを褒める時)
- 日本語(にほんご)がすごいですね。(Nihongo ga sugoi desu ne.)
Your Japanese is amazing! (You are very skilled!)
- 例文 3: (副詞 – Adverb)
- 今日(きょう)は、すごく 暑(あつ)いです。(Kyō wa, sugoku atsui desu.)
It is extremely hot today. (「とても」と同(おな)じ意味(いみ))
ポイント: 「すごい」は、「すごい事故(じこ)」(ひどい事故)のように、ネガティブなこと(大変(たいへん)なこと)にも使(つか)うことができます。
用法解説②: 「すばらしい」 〜 “Wonderful” (フォーマル)
「すばらしい」も、い形容詞(けいようし)です。”Wonderful”, “Splendid”, “Excellent” という意味(いみ)です。
これは、純粋(じゅんすい)な称賛(しょうさん – praise)です。とても上品(じょうひん)で、丁寧(ていねい)で、客観的(きゃっかんてき – objective)に「質(しつ)が高(たか)い」と言(い)いたい時(とき)に使(つか)います。
- 例文 1: (景色を褒める)
- 富士山(ふじさん)の景色(けしき)は、すばらしいです。(Fujisan no keshiki wa, subarashii desu.)
The view of Mt. Fuji is magnificent.
- 例文 2: (パフォーマンスを褒める)
- すばらしい 演奏(えんそう)でした。(Subarashii ensō deshita.)
It was a splendid performance.
- 例文 3: (フォーマルに褒める)
- 彼は、すばらしい 医者(いしゃ)です。(Kare wa, subarashii isha desu.)
He is an excellent doctor. (尊敬(そんけい)の気持(きも)ち)
ポイント: 「すばらしい」は、いつもポジティブです。悪(わる)いことには使(つか)いません。
比較:「すごい」 vs 「すばらしい」
ニュアンスを比(くら)べてみましょう。
| ポイント | すごい | すばらしい |
|---|---|---|
| ニュアンス | “Wow!”, “Amazing”, “Cool” | “Wonderful”, “Splendid”, “Excellent” |
| 気持(きも)ち | 感情的(かんじょうてき)、びっくり、主観的(しゅかんてき) | 丁寧(ていねい)、尊敬(そんけい)、客観的(きゃっかんてき) |
| フォーマルさ | カジュアル(日常会話(にちじょうかいわ)) | フォーマル(スピーチ、目上(めうえ)の人(ひと)) |
| ネガティブ? | OK (「大変(たいへん)な」「ひどい」の意味(いみ)もある) | NG (いつもポジティブ) |
| 例文(れいぶん) | すごい!(Wow!) | すばらしいです。(That is splendid.) |
よくある間違(まちが)いの例(れい)
間違い 1: 悪(わる)いことに「すばらしい」を使(つか)う
- 間違い (Wrong):
- 昨日(きのう)、すばらしい 事故(じこ)を見ました。(Kinō, subarashii jiko o mimashita.)
- 正しい (Correct):
- 昨日(きのう)、すごい 事故(じこ)を見ました。(Kinō, sugoi jiko o mimashita.)
- なぜ? (Why?):
- 「すばらしい」は「Excellent」なので、事故(じこ)に使(つか)うと、あなたが事故(じこ)を喜(よろこ)んでいるように聞(き)こえます。「ひどい」や「すごい(terrible)」を使(つか)いましょう。
間違い 2: フォーマルなスピーチで
- 少しカジュアルすぎ:
- 社長(しゃちょう)のスピーチは、すごかったです。(Shachō no supīchi wa, sugokatta desu.)
- より丁寧 (Better):
- 社長(しゃちょう)のスピーチは、すばらしかったです。(Shachō no supīchi wa, subarashikatta desu.)
- なぜ? (Why?):
- 「すごい」は、子供(こども)っぽい、または感情(かんじょう)が強(つよ)すぎる印象(いんしょう)があります。ビジネスやフォーマルな場所(ばしょ)では、「すばらしい」を使(つか)うと、知的(ちてき)で丁寧(ていねい)です。
練習問題(クイズ)
クイズでチェックしましょう! ( ) に入(はい)る正(ただ)しい言葉(ことば)を選(えら)んでください。
Q1.
(手品(てじな – magic trick)を見て)「わあ、( ) !」
(Watching a magic trick) “Wow, ( )!”
- すごい (sugoi)
- すばらしい (subarashii)
Q2.
彼女(かのじょ)は、世界(せかい)を助(たす)ける ( ) 活動(かつどう)をしています。
She is doing ( ) activities to help the world.
- すごい (sugoi)
- すばらしい (subarashii)
Q3.
台風(たいふう)の風(かぜ)が ( ) ですね。
The typhoon wind is ( ), isn’t it. (Meaning: It’s terribly strong)
- すごい (sugoi)
- すばらしい (subarashii)
クイズの答(こた)え
Q1. (a) すごい (sugoi) – びっくりした感動(かんどう)(Wow!)だからです。
Q2. (b) すばらしい (subarashii) – 立派(りっぱ)な行(おこな)いを、尊敬(そんけい)して褒(ほ)めているからです。
Q3. (a) すごい (sugoi) – 大変(たいへん)なこと(ひどい風)を説明(せつめい)しているからです。
まとめ: 大切(たいせつ)なポイント
どちらも良(よ)い言葉(ことば)ですが、シーンで使(つか)い分(わ)けましょう。
- すごい (sugoi): カジュアル、感情的(かんじょうてき)、びっくり。「Wow!」。友達(ともだち)と使(つか)います。
- すばらしい (subarashii): フォーマル、丁寧(ていねい)、上品(じょうひん)。「Wonderful」。スピーチや、本当(ほんとう)に質(しつ)がいいものに使(つか)います。
普段(ふだん)は「すごい」で大丈夫(だいじょうぶ)ですが、丁寧(ていねい)に言(い)いたい時(とき)は「すばらしい」にチャレンジしてみましょう!
よくある質問(FAQ)
- Q1: 上司(じょうし)に「すごいですね」と言(い)ってもいいですか?
- A1: あまり使(つか)わないほうがいいです。「すごい」はとてもカジュアルで、感情的(かんじょうてき)です。上司(じょうし)を褒(ほ)めたいときは、「すばらしいですね」のほうが丁寧(ていねい)です。または、「尊敬(そんけい)します(Respect)」と言(い)うのもいいでしょう。
- Q2: 「すげー(Sugē)」とは何(なん)ですか?
- A2: これは、「すごい」のスラング(slang)です。アニメや、男性(だんせい)の友達(ともだち)同士(どうし)の会話(かいわ)でよく聞(き)きます。「超(ちょう)すごい!」「うわー!」という意味(いみ)です。フォーマルな場所(ばしょ)では絶対(ぜったい)に使(つか)わないでください。
- Q3: 「すばらしい」は、悪(わる)いことにも使(つか)えますか?
- A3: いいえ、使(つか)えません。「すばらしい」は、いつもポジティブな褒(ほ)め言葉(ことば)です。でも、「すごい」は、「すごい事故(じこ)(terrible accident)」のように、悪(わる)いことや大変(たいへん)なことにも使(つか)うことができます。
関連記事(かんれんきじ)




