「学生じゃないんです。学生じゃないです。って同じ意味ですか?」
「です、んです、色々な言い方があってわからなくなります・・・」
「[です]と[んです]はどの場面でも同じように使っていいのですか?」
「学生じゃないんです」と「学生じゃないです」、どちらを使っても意味は通じますが、実は微妙なニュアンスの違いがあります。この記事では、JPLT Online Japanese Language SchoolのスタッフEriがこの2つの表現の違いを詳しく解説します!より適切な場面で使えるようになりましょう。
■「です」と「んです」の違い
まず、「です」と「んです」の違いについて簡単に説明します。
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です: 標準的な丁寧語で、相手に敬意を払うときに使います。
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んです: 「です」を強調した言い方で、より丁寧な印象を与えます。話し言葉でよく使われ、親しみやすさや柔らかい印象を与えることができます。
■「学生じゃないんです」と「学生じゃないです」の使い分け
では、この2つの表現を「学生じゃない」という文に当てはめて考えてみましょう。
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学生じゃないです:
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標準的な丁寧語で、相手に敬意を払った表現です。
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特に相手との関係性や状況を意識せず、一般的な丁寧な言い方として使うことができます。
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例:面接や初めて会う人など、フォーマルな場面で使うのが適切です。
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学生じゃないんです:
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「です」を強調することで、より丁寧な印象を与えます。
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話し言葉でよく使われ、親しみやすさや柔らかい印象を与えることができます。
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例:友人や同僚など、親しい間柄の人に対して使うと、より自然な会話になります。
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■具体的な使い分けの例
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「学生じゃないんです」が適切な場合
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友人に「最近どう?」と聞かれたときに、「え、僕?学生じゃないんです。もう社会人ですよ。」
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店員さんに「学生ですか?」と聞かれたときに、「いえ、学生じゃないんです。」
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「学生じゃないです」が適切な場合
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面接官に「現在、学生ですか?」と聞かれたときに、「いえ、学生ではありません。」
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初めて会う人に「学校に通っているんですか?」と聞かれたときに、「はい、もう卒業したので、学生ではありません。」
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■まとめ: 「学生じゃないんです」と「学生じゃないです」の違い
「学生じゃないんです」と「学生じゃないです」は、どちらも「学生ではない」という意味を表しますが、ニュアンスが異なります。
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「学生じゃないです」: 標準的な丁寧語で、幅広い場面で使える。
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「学生じゃないんです」: より丁寧で、話し言葉でよく使われる。親しみやすさや柔らかい印象を与える。
相手との関係性や状況に合わせて使い分けることで、より自然で丁寧な表現になります。
その他の注意点
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「です」と「ます」の使い分け: 「です」は断定、「ます」は動作や状態を表すときに使います。 例:私は学生です。(断定) 私は毎日勉強します。(動作)
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「です」と「ます」の組み合わせ: 「ですます調」は丁寧な表現で、ビジネスシーンなどフォーマルな場面でよく使われます。 例:ご質問ありがとうございます。承知いたしました。
最後に
「です」と「んです」の使い分けは、日本語の奥深さを知る上で重要なポイントです。この記事が、あなたの日本語表現の幅を広げる一助になれば幸いです。
より詳しく日本語を学びたい方は、ぜひ日本語教室に通ったり、日本語の教材を勉強したりしてみてください。
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