「止まる」と「止める」の違いがわかりにくいです。簡単に説明してほしい!
「止まる」と「止める」は、どういう場面で使い分けるべきですか?
どちらも「何かが停止する」という意味に感じますが、何が違うのですか?
「止まる」と「止める」、どちらも「止まる」という動作を表しますが、実は大きな違いがあります。今回は、この2つの言葉の違いを、JPLT Online Japanese Language SchoolのスタッフEriが、日本語学習者の皆さんにわかりやすく解説していきます。
■「止まる」とは?
「止まる」は、自分自身で動きを止める ことを表す自動詞です。
-
主語が自ら動作する: 主語となるものが、自ら進んで動きを止める。
-
自然な流れで止まる: 外的な力ではなく、自然な流れの中で止まる。
例文:
-
車が止まる: 車が自らエンジンを切って止まる。
-
雨が止まる: 雨雲が消え、雨が降らなくなる。
-
時計が止まる: 時計の電池が切れて、針が動かなくなる。
■「止める」とは?
「止める」は、何かを止める ことを表す他動詞です。
-
他者に働きかける: 他の人や物に働きかけて、動きを止める。
-
強制的な行為: 強制的に、あるいは意図的に止める。
例文:
-
車を止める: 運転手がブレーキを踏んで車を止める。
-
音楽を止める: リモコンで音楽を止める。
-
友達の話を止める: 友達の話を遮って、違う話題にする。
■「止まる」と「止める」の違いをまとめると
言葉
|
特徴
|
使われる場面
|
---|---|---|
止まる
|
自動詞
|
物事が自然に止まる、主語が自ら止まる
|
止める
|
他動詞
|
他者を止める、強制的に止める
|
■どちらを使えばいいの?
どちらを使うかは、どのような状況で、どのようなことを表現したいかによって変わってきます。
-
物が自然に止まる場合: 「止まる」
-
人が何かを意図的に止める場合: 「止める」
■まとめ: 「止まる」と「止める」の使い分け
「止まる」と「止める」、この2つの言葉は、一見すると同じような意味を持つように思えますが、実は全く異なるニュアンスを持っています。「止まる」は、物が自然に、あるいは主体的に動きを止めることを表す自動詞です。一方、「止める」は、他の人や物に働きかけて、意図的に動きを止めることを表す他動詞です。
例えば、「雨が止まる」という場合は、雨雲が消えて自然に雨が降らなくなることを表します。しかし、「車を止める」という場合は、運転手がブレーキを踏むなど、意図的に車を止めることを表します。このように、同じ「止まる」という動作でも、状況や文脈によって使う言葉が変わるのです。
日本語には、このように、一見同じ意味のように思える言葉でも、実は微妙なニュアンスの違いや、深い意味合いが隠されているものがたくさんあります。言葉一つ一つを深く掘り下げていくことで、日本語の奥深さを知ることができ、より豊かな表現ができるようになるでしょう。
もし、あなたが日本語の言葉に興味を持ち、もっと日本語を学びたいと思ったなら、ぜひJPLTオンライン日本語スクールを訪れてみてください。世界中の人々が集まる、無料で日本語を学べるオンラインコミュニティです。日本語能力試験対策はもちろん、日常会話の練習まで、幅広いコースをご用意しています。「止まる」や「止める」という言葉のように、日本語の世界も、新たな発見がいっぱいです。
日本語学習は、単に言葉を覚えるだけでなく、その言葉が持つ文化や歴史、そして人々の心を理解することでもあります。言葉の海へ飛び込み、その奥深さを一緒に探求しませんか?
JPLTオンライン日本語スクール: https://jplt-dialogplus.com/