「理解しにくい」と「理解しがたい」は、どちらも「わかりにくい」という意味ではないのですか?
それぞれ、どのような文脈で使い分けるべきですか?
「理解しにくい」と「理解しがたい」は、ほぼ同じ意味ではないのですか?
「理解しにくい」と「理解しがたい」は、どちらも「理解が難しい」という意味を持つ表現ですが、微妙なニュアンスが異なります。学習初期には、この使い分けに戸惑うこともあるでしょう。例えば、「理解しにくい」は、経験や知識不足が原因で理解が困難な場合に使われます。一方、「理解しがたい」は、常識や感覚に反するため理解が困難な場合に使います。この記事では、JPLT Online Japanese Language Schoolのスタッフ Eriが、具体例を交えながら、この2つの表現の違いを初心者にもわかりやすく解説いたします!
■「理解しにくい」と「理解しがたい」、何が違うの?
「理解しにくい」と「理解しがたい」、どちらも「わかりにくい」という意味で使われることが多く、違いが分かりづらいですよね。実は、この2つの言葉は、少しニュアンスが違います。
「理解しにくい」
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客観的な理由: 内容そのものが複雑だったり、説明が不足していたりして、理解するのが難しい状態を表します。
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例: この数学の問題は、公式が複雑で理解しにくい。
「理解しがたい」
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主観的な理由: 内容自体は難しくないかもしれないが、個人の知見や経験、感情などが原因で、理解するのが難しいと感じている状態を表します。
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例: 彼がなぜそんなことをするのか、全く理解しがたい。
簡単にまとめると
言葉
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意味
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使う状況
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理解しにくい
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内容が複雑、説明不足
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客観的な理由
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理解しがたい
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主観的な理由で理解できない
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感情的な理由、抽象的な概念
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具体的に使い分けてみよう
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「理解しにくい」: この論文は専門用語が多く、一般の人には理解しにくいだろう。
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「理解しがたい」 彼が突然会社を辞めた理由は、私には理解しがたい。
なぜ違いが大切なの?
この2つの言葉を使い分けることで、より正確に自分の気持ちを伝えることができます。例えば、プレゼンテーションで「この資料は理解しにくいかもしれません」と言う場合、「内容が複雑なので、わかりにくい」という客観的な理由を伝えたい時に使います。一方、「彼の意見は理解しがたい」と言う場合は、「彼の意見に共感できない」という主観的な感情を伝えたい時に使います。
■まとめ
「理解しにくい」と「理解しがたい」は、どちらも「わかりにくい」という意味ですが、ニュアンスが異なります。この違いを理解することで、より自然な日本語を話すことができるようになります。
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日本語学習は、奥が深く、面白いものです。今回の「理解しにくい」と「理解しがたい」の違いのように、一つ一つの言葉に込められた意味を理解していくことは、日本語をより深く楽しむことに繋がります。
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