「[わかりません]と[知りません]って、同じに聞こえます・・・」
「知りません!と言ったら、その使い方は違うよって言われました・・・」
「[わかりません]と[知りません]の違いをわかりやすく知りたいです!」
「わかりません」と「知りません」は、日本語で似たように使われることが多いですが、意味に微妙な違いがあります。この記事では、JPLT Online Japanese Language SchoolのスタッフEriが、それぞれの使い方を具体例を交えて解説します。
日本語学習者にとって、「わかりません」と「知りません」の違いを理解することは大切です。それぞれの表現は似ているようで、異なる場面で使われます。以下に、具体例を交えて詳細に解説します。
■ 「わかりません」の使い方
「わかりません」は、何かを理解できないときに使われます。質問の内容や状況を把握できない、もしくは意味が理解できない場合に適しています。
例文
-
数学の授業で:
-
質問: この数式の意味がわかりますか?
-
回答: いいえ、わかりません。
-
(数式の存在は知っているが、その意味や解き方が理解できない)
-
-
映画を見た後:
-
質問: 映画のエンディングの意味がわかりますか?
-
回答: いいえ、わかりません。
-
(エンディングシーンを見たが、その解釈が理解できない)
-
-
仕事のミーティングで:
-
質問: 新しいプロジェクトの詳細がわかりますか?
-
回答: いいえ、説明をもう一度お願いします。わかりません。
-
(プロジェクトについて聞いたが、詳細が理解できていない)
-
■ 「知りません」の使い方
「知りません」は、情報や知識自体を持っていないときに使われます。その事実や内容を全く知らない場合に適しています。
例文
-
新しい店について:
-
質問: 新しいカフェがオープンしたことを知っていますか?
-
回答: いいえ、知りませんでした。
-
(そのカフェがオープンした事実自体を知らない)
-
-
友人の話:
-
質問: 田中さんが結婚したことを知っていますか?
-
回答: いいえ、知りませんでした。
-
(田中さんの結婚の事実を知らない)
-
-
旅行の計画:
-
質問: あなたは北海道に行ったことがありますか?
-
回答: いいえ、知りません。
-
(北海道の観光地や旅行の経験がない)
-
■「わかりません」と「知りません」のより詳細な使い分け
知識と理解の違い
-
「わかりません」 は、知識や情報はあるが、その内容が理解できないときに使います。
-
「知りません」 は、そもそもその知識や情報を持っていないときに使います。
例文の比較
-
ニュースを聞いた後:
-
質問: そのニュースの詳細がわかりますか?
-
回答: いいえ、わかりません。
-
(ニュースを聞いたが、詳細が理解できていない)
-
質問: そのニュースを知っていますか?
-
回答: いいえ、知りません。
-
(そのニュース自体を聞いたことがない)
-
-
料理のレシピについて:
-
質問: このレシピの作り方がわかりますか?
-
回答: いいえ、わかりません。
-
(レシピを見たが、作り方が理解できない)
-
質問: このレシピを知っていますか?
-
回答: いいえ、知りません。
-
(そのレシピ自体を見たことがない)
-
■まとめ: 「わかりません」と「知りません」はどう違うの?
-
「わかりません」 は、理解できないことを示します。情報があっても意味や内容を把握できないときに使います。
-
「知りません」 は、情報や知識自体がないことを示します。その事実や内容を全く知らないときに使います。
これらの表現を適切に使い分けることで、より自然な日本語のコミュニケーションが可能になります。
JPLT Online Japanese Language Schoolでは、個別レッスンやグループレッスンを通じて効果的な学習方法を提供しています。語彙力の向上や実践的な会話練習を通じて、自然に日本語が話せるようになることをサポートします。詳細はJPLTの公式サイトをご覧くださいね♪ ウェブサイト: [JPLT Japanese Language Training Online School by Dialogplus (jplt-dialogplus.com)]