外国人の日本語学習に最適な教材は、その人のレベルや目標によって異なります。しかし、一般的に人気のある教材をいくつか紹介します。それらの中でも、いろどりとまるごとは、お勧めです。他の教材との違いやメリットをご説明します。
初級者向け日本語教材
げんき
世界中で広く使用されている初級日本語教科書です。文法、語彙、読解、聴解、スピーキングなど、日本語学習に必要なすべての要素を網羅しています。
みんなの日本語
もう1つの定番の初級日本語教科書です。げんきと同様に、文法、語彙、読解、聴解、スピーキングなど、日本語学習に必要なすべての要素を網羅しています。
いろどり・まるごと:日本語学習教材としての評価と、他の教材との比較
いろどりとまるごとは、どちらも国際交流基金が開発した日本語学習教材で、それぞれ異なる特徴と強みを持っています。どちらがおすすめかは、学習者のレベルや目標によって異なります。
外国の人が日本で生活や仕事をする際に必要となる、基礎的な日本語のコミュニケーション力を身につけるための教材です。日本の生活場面で「できる」ことを増やします
JLPTは「読む」「聞く」という受容の課題遂行能力を測る試験であるのに対して、『いろどり・まるごと』は話したり書いたりすることも目標になっています。
旧来の日本語教材が文法ベースで体系的に学ぶことを重視しているのに対して、『いろどり・まるごと』はCEFRシラバスによりコミュニケーション力を培うことを主眼にしています。
端的には、従来よりも、より短い時間で、効率よく、日常会話を身に着けることができます。
いろどり
対象者: 日本語学習初心者(A1レベル)
特徴:
日常生活で必要な基礎的な日本語を学習できる
コミュニケーション能力の向上を重視
生活や仕事に役立つ実践的な内容
多様なアクティビティやロールプレイを通して学習
無料のオンラインコースも用意
『いろどり』の「入門」~「初級2」までを学習すると、「基本的な日本語を理解することができる」というJLPTのN4レベル相当の力を身につけることができると考えられます。
まるごと
対象者: 日本語学習者(A1~B1レベル)
特徴:
日本語能力試験(JLPT)対策にも役立つ
日本語の文法や語彙を体系的に学習
日本語運用能力の向上を重視
日本の文化や社会に関する内容も豊富
教師用の指導書や副教材も充実
他の教材との比較
日本語学習の本の比較
げんき 初級 世界中で広く使用されている定番教材
みんなの日本語 初級 げんきと同様に、幅広い内容を網羅
日本語の森 初級 漫画を使って楽しく学習
日本語読解とボキャブラリー 中級 中級レベルの日本語読解とボキャブラリーを強化
聴解力アップトレーニング 中級編 中級 中級レベルの日本語聴解力を強化
いろどり・まるごとのメリット
国際交流基金が開発: 豊富な経験と実績を持つ機関が開発した教材であるため、信頼性が高い
無料のオンラインコース: いろどりは無料で利用できるオンラインコースが用意されているため、コストを抑えたい学習者におすすめ
実践的な内容: 日常生活や仕事で役立つ実践的な内容を学べる
日本の文化や社会に関する内容: まるごとでは、日本の文化や社会に関する内容も豊富に学べる
いろどり・まるごとのデメリット
対象者が限定: いろどりは初級者向け、まるごとは初級~中級者向けであるため、それ以外のレベルの学習者には不向き
系統的な学習には不向き: いろどり・まるごとは、体系的な学習というよりは、実践的なコミュニケーション能力の向上を重視した内容となっている
結論
いろどり・まるごとはいずれも、日本語学習に役立つ優れた教材です。どちらを選ぶかは、学習者のレベルや目標によって異なります。
日常生活で必要な基礎的な日本語を学びたい初心者: いろどり
日本語能力試験(JLPT)対策にも役立て、体系的に学習したい: まるごと
上記に加え、げんきやみんなの日本語などの定番教材も合わせて検討することをおすすめします。
自分のレベルに合った教材を選ぶ
難しすぎる教材を選ぶと挫折してしまう可能性があります。
自分の興味のある内容の教材を選ぶ:興味のある内容の教材であれば、楽しく学習することができます。
評判の良い教材を選ぶ:他の人のレビューなどを参考に、評判の良い教材を選ぶようにしましょう。
今。日本語の指導方法や学習方法が大きく変わっています。
多くの日本語学校もまた、旧来型の文法シラバスのカリキュラムが主体です。
JPLT日本語学校は、覚えるよりも話せる学習方法。いち早くCEFR A1, A2レベルのコミュニケーションスキルを身に着けられる学習方法を採っています。
自分に合った教材を選んで、日本語学習を楽しみましょう!