「どちらも『忘れる』という意味じゃないの?なんで使い分ける必要があるの?」
「『忘れがち』と『忘れっぽい』は、ほぼ同じ意味じゃないの?」
「「忘れがち」と「忘れ気味」をいつ使うべきか教えてほしい!」
「忘れがち」と「忘れ気味」。どちらも「忘れる」という言葉が入っていて、似ているように感じるかもしれませんね。でも、この2つの言葉は、微妙なニュアンスが違います。日本語学習の初期段階では、このような言葉の使い分けに戸惑ってしまうことも多いでしょう。
この記事では、JPLT Online Japanese Language Schoolのスタッフ Eriが、「忘れがち」と「忘れ気味」の違いを、具体的な例文を交えながら、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
■「忘れがち」と「忘れ気味」の意味と使い方
「忘れがち」
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意味: あることを頻繁に忘れてしまう、または忘れやすい状態である。
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使い方:
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「私はいつも鍵を忘れがちだ。」
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「彼は約束を忘れがちなので、あまり信用できない。」
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特徴:
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習慣的な行為や、ある特定の状況で起こることを表すことが多い。
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繰り返される行為の中で、同じことを何度も忘れてしまうようなニュアンスがある。
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「忘れ気味」
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意味: 一時的に、または最近になって忘れることが多くなった状態である。
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使い方:
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「最近、物忘れがひどくて、名前を忘れ気味だ。」
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「風邪を引いてから、集中力がなく、仕事の内容を忘れ気味だ。」
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特徴:
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一時的な状態を表すことが多い。
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健康状態や環境の変化など、何らかの原因によって忘れることが多くなったニュアンスがある。
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■「忘れがち」と「忘れ気味」の違いを比較
言葉
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意味
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特徴
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忘れがち
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あることを頻繁に忘れてしまう、または忘れやすい状態である。
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習慣的な行為や、ある特定の状況で起こることを表すことが多い。
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忘れ気味
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一時的に、または最近になって忘れることが多くなった状態である。
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一時的な状態を表すことが多い。健康状態や環境の変化など、何らかの原因によって忘れることが多くなったニュアンスがある。
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■まとめ: 「忘れがち」と「忘れ気味」の違い
「忘れがち」と「忘れ気味」は、どちらも「忘れる」という意味を持つ言葉ですが、そのニュアンスは大きく異なります。「忘れがち」は習慣的な行為や、ある特定の状況で起こることを表し、「忘れ気味」は一時的な状態を表すことが多いです。
日本語学習は、言葉のニュアンスを理解することがとても大切です。この2つの言葉の違いを理解することで、より自然な日本語でコミュニケーションを取ることができるようになるでしょう。
「忘れがち」や「忘れ気味」という言葉のように、日本語には奥深い言葉がたくさんあります。日本語学習は、まるで宝探しのようなもの。一つ一つの言葉の意味や使い方を深く掘り下げていくと、新しい発見がたくさんあります。
JPLTオンライン日本語スクールでは、そんな日本語学習の楽しさをサポートします。例えば、「忘れがち」という言葉一つとっても、その言葉が生まれた背景や、文化的な意味合いを探求していくことができます。
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