「どちらも『小さい』という意味じゃないの?なんで使い分ける必要があるの?」
「『小さな声で話す』は分かるけど、『今日は小さな日だった』みたいに、形容詞のように使うことはできないの?」
「小さい」と「小さな」の使い分けのコツは?
「小さい」と「小さな」は、どちらも「大きさ」を表す言葉ですが、使い分けることで、より豊かな表現ができます。この記事では、JPLT Online Japanese Language Schoolのスタッフ Eriが、この2つの言葉の微妙なニュアンスの違いを、具体的な例文とともにご紹介します。
■「小さい」と「小さな」の違い
-
小さい:
-
物事の大きさを客観的に表すときに使われる言葉です。
-
数字や単位と一緒に使われることが多く、具体的な大きさを強調します。
-
例:この箱は小さい。、私の家は小さい。
-
-
小さな:
-
物事の大きさを主観的に表すときに使われる言葉です。
-
可愛らしさ、愛らしさ、または、他のものと比較して小さいことを強調する場合に使われます。
-
例:小さな子供、小さな花、小さな幸せ
-
例文で比較してみよう!
言葉
|
例文
|
説明
|
---|---|---|
小さい
|
この箱は小さい。サイズは10cm×10cmです。
|
客観的な大きさ
|
小さな
|
小さな子供が公園で遊んでいる。
|
可愛らしさ、愛らしさ
|
小さい
|
日本の家は西洋の家と比べて小さい。
|
比較
|
小さな
|
小さな幸せを見つけることが大切です。
|
主観的な感情
|
さらに詳しく見てみよう!
-
「小さい」: 事実を述べる時に使う言葉です。
-
「小さな」: 感情や印象を込める時に使う言葉です。
■まとめ
「小さい」と「小さな」、どちらも「小さい」という意味を表しますが、
-
「小さい」: 客観的な大きさ
-
「小さな」: 主観的な感情や印象
というように、少しニュアンスが異なります。
どれを使えばいいの?
どちらを使うかは、どのような状況で、相手にどのようなことを伝えたいかによって変わってきます。
-
物事の大きさを客観的に伝えたいとき:小さい
-
物事の大きさを主観的に伝えたいとき、または、可愛らしさなどを強調したいとき:小さな
他の言い方は?
-
「小さい」: ちっちゃい(口語)、ミニ(英語由来)
-
「小さな」:ちっぽけな(少し否定的なニュアンス)、可愛い
よくある間違い
-
「小さい」と「小さな」を完全に置き換えてしまう
-
どちらの言葉も、全ての状況で使えると思ってしまう
■最後に
「小さい」と「小さな」、どちらを使うべきか迷うことはありませんか?この2つの言葉を使い分けることで、より自然で正確な日本語表現が可能になります。
日本語学習は、新しい世界へのパスポートを手にするようなものです。楽しみながら、ステップアップしていきましょう。
JPLTオンライン日本語スクールでは、あなたの日本語学習をサポートします。日本語の奥深さを探求し、まるで謎解きのような学習体験をご提供いたします。例えば、「小さな」という言葉一つとっても、その言葉が持つ意味やニュアンスを多角的に分析することができます。
JPLTオンライン日本語スクールの詳細はこちら:https://jplt-dialogplus.com/
さあ、あなたもJPLTで日本語力を高め、世界を広げませんか?